QREP報告書2010年

2010年度QREP実施報告

カリフォルニアオフィスでは、2010「九州大学ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・プログラム(略称:QREP)」を実施しました。QREPは九州大学知的財産本部との共催により、2006年より開始し、これまで毎年3月に6回開催しています。このプログラムは九州大学を卒業し米国で大成功をおさめた元台湾人留学生、Mr. Robert Huang(ロバート・ファン氏)及び米国在住の同窓生よりの寄付金からなる基金を活用したもので、本学の学生に対する起業家精神の涵養を主目的とした教育プログラムです。起業家精神、移民文化、国際的ハイテクビジネスのメッカ、シリコンバレーにおいて1週間、現地で活躍する起業関係者等多彩な方達を講師に迎え、現地のハイテク企業を訪問し、またスタンフォード大学等の学生や留学生とも交流して、自らのキャリア形成を考え、また新たなことにチャレンジする意欲・意識を高める機会を提供するものです。

第2回目より早稲田大学学生も一部加わり、多くの体験を共有してきました。このプログラムの特徴は6日間の研修のうち、2日間は企業や大学を訪問し、シリコンバレーの実際の動きを身近に体験できることです。

プログラム期間:
 2月27日(日)〜3月5日(土)<1週間> 詳細はこちらをクリック

参加者: 計25名(学部・大学院および英語力を問わず)
25名中(大学:九州大学20名、早稲田大学5名)
(学年:1年1名、2年5名、3年4名、4年7名/修士:1年4名、2年3名、3年1名)
(学部:文学部/法学部/経済学部/理学部/医学部/工学部/芸術工学部/経済学府(ビジネススクール)/人間環境学府/生物資源環境科学府)

宿泊校: Mariani’s Inn (http://www.marianis.com/

ホテルでの座学

 起業家精神、移民文化、国際的ハイテクビジネスのメッカシリコンバレーで、自らの夢実現のために努力している人たち(起業家や現地エンジニアなど)延べ約40人を講師に迎え、各人の実地の経験や考え方をもとに講義が行われ、学生にアントレプレナーシップ精神や国際的意識の向上を学ぶ機会を提供しました。参加学生は熱心に講義を聞き、とても積極的で、講義後の質疑応答の時間がいつも足りなくなるほどでした。講義後の休憩時間に入っても、学生は講師と話すために、列をなして質問をするなど、熱心に取り組んでいる様子がうかがえました。極めて多忙な講師陣も、時間の許す限り、学生の質問に丁寧に答えていただいておりました。講師の中には、毎年この時期にQREPでレクチャーできることを楽しみにしていただいている方々もいて、一つでも多くのことを学びとろうとする学生の真摯な姿勢が講師へも伝わっているのだと感じられました。

Welcome Reception, Seminar, Farewell Reception

 プログラムの初日には、シリコンバレーで活躍する九州大学・早稲田大学の卒業生をお招きし、カリフォルニアオフィス主催のウェルカムレセプションを開催しました。ホテルのバンケットルームでテーブルを囲み、和やかな雰囲気の中で、大学卒業から現在にシリコンバレーで活躍するまでになった経過や、OBの大学在籍当時の話、後輩へ期待することなど、先輩から後輩へメッセージが送られました。

プログラム3日目には、シリコンバレー・イノベー

ション・フォーラム(SVIF: www.svmf.org/

というシリコンバレーで活躍する日本人の団体のセミナーに参加し、米国(シリコンバレー)におけるクリーンテックイノベーションについての講演会を傾聴しました。SVIFメンバーが約40名参加し、講演後の懇談は学生にとって多くのユニークなロールモデルに触れる機会となり、自らのキャリア形成を考えるまたは考え直すきっかけとなりました。

最終日に行われたフェアウェルレセプションでは、プログラムの講師陣も招待し、学生による最終報告会が実施されました。学生のスピーチからは、多くの学生がこれまで閉じ籠っていた殻を破り、考え方に変化を感じていることを見てとることができ、このプログラムの重要性を再認識することができました。一週間の超集中型プログラムですが、学生にとってかなりのインパクトになったようです。

フィールドトリップ

 

プログラム期間中には計2回のフィールドトリップを実施し、ビジネスや技術などでイノベーションが次々と起こっているシリコンバレーの企業を訪問し、地域特有のものの考え方や文化に触れてもらう機会を提供しています。そのほかにスタンフォード大学やインキュベーション施設などを訪問しました。移動用のバスは、北米同窓会基金の支援金により手配しています。

このプログラムのハイライトとして、スタンフォードの学生を相手に、アメリカに持ってきたいと思うビジネスプランをプレゼンテーションする機会が提供されました。このプレゼンテーションを仕上げるために、学生は連日夜遅くまでビジネスプランを議論し、何度も練り直していました。スタンフォード大の学生はよく練られたビジネスプランに驚き、日本の学生はスタンフォード大の同年代の学生の建設的な議論の進め方に感銘を受けていました。また、お互いの文化・ビジネス文化の共通点、相違点を認識することにより、ビジネスプランが格段に改善されていくことが楽しくて仕方なかったという学生の意見もありました。このプレゼンテーションは、双方の学生にとって、とても刺激的なものとなったようです。QREP2010のフィールドトリップ訪問先は以下のとおりです。
3月1日(火)
Oracle社訪問:日本人エンジニア8名による会社概要説明、社内見学、懇談
Synnex社訪問:現CEO: Kevin Murai氏による会社戦略の説明、質疑応答
Plug & Play社訪問:福岡県SFオフィスも入っているインキュベーション施設見学、

Sunbrige社代表取締役 Allen Miner氏による講演
3月3日(木)
Novellus社(半導体企業)訪問: 担当者による会社概要説明、半導体製造工場見学
スタンフォード大訪問:Daniel Okimoto教授、山本喜久教授による講義、D-school見学、

Stanford大学生とのディスカッション、ピザパーティー

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