QREP報告書2011年

2011年度QREP実施報告

2012年3月10日、第7回目の開催となった2011「九州大学ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・プログラム(略称:QREP)」が無事終了しました。QREPは九州大学ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター(略称QREC)が主催し、カリフォルニアオフィスの現地サポートのもと、2006年より毎年3月に開催しています。このプログラムは九州大学を卒業し米国で大成功をおさめた元台湾人留学生、Mr. Robert Huang(ロバート・ファン氏)及び米国在住の同窓生よりの寄付金からなる基金を活用したもので、本学の学生に対する起業家精神の涵養を主目的とした教育プログラムです。起業家精神、移民文化、国際的ハイテクビジネスのメッカ、シリコンバレーにおいて1週間、現地で活躍する起業関係者等多彩な方達を講師に迎え、現地のハイテク企業を訪問し、またスタンフォード大学等の学生や留学生とも交流して、自らのキャリア形成を考え、また新たなことにチャレンジする意欲・意識を高める機会を提供するものです。

第2回目からは早稲田大学学生も一部加わり、多くの体験を共有してきました。このプログラムの特徴は6日間の研修のうち、2日間は企業や大学を訪問し、シリコンバレーの実際の動きを身近に体験できることにあります。

プログラム期間:
 3月4日(日)〜3月10日(土)<1週間> 詳細はこちらをクリック

参加者: 計25名(学部・大学院 英語力を問わず)
大学:九州大学21名、早稲田大学4名
学年:1年4名、2年5名、3年4名、4年2名/修士:1年1名、2年2名
学部(九州大学):経済学部/教育学部/農学部/歯学部/工学部/大学院システム情報化学府/大学院工学府/大学院経済学府(ビジネススクール)/大学院統合新領域学府)
学部(早稲田大学):国際教養学部/大学院基幹理工学研究科

宿泊先:Mariani’s Inn (http://www.marianis.com/

スケジュール:
3月4日(日)
サンフランシスコ到着
観光:Pier 39、ゴールデンゲートブリッジ、スタンフォード大学
講義:QREP趣旨説明 谷川教授
講義:「世界で活躍できる人材とは」 九大CAオフィス所長 松尾正人
Welcome Reception 九大カルフォルニアオフィス主催  

3月5日(月)
講義:人材論、キャリア論 TP-Partners/MD、立野智之氏
講義:BOPアントレプレナーシップ論 Ms. Riku Shan スタンフォードビジネススクール
講義:パブリックアントレプレナー、リーダーシップ論 元パロアルト市長Yoriko Kishimoto氏
講義:起業論・起業家精神論 miselu Inc. CEO吉川欣也氏
Panel Discussion:国際キャリア論 SVIF/九大QREP合同と討論会「大企業とベンチャー企業の選択」

3月6日(火)
Plug & Play Tech Center訪問
Stanford University, D-school見学
Stanford University, 日本人研究者(九大OB)によるキャンパス案内
講義:研究経営論 スタンフォード大学山本教授
討議:国際企業論 Stanford大学の学生たちとDiscussion Prof. Richard Dasher
Stanford学生たちとの意見交換会・交流会

3月7日(水)
講義:国際キャリア論 Evernote 寺崎和久氏
講義:国際職業人論:外資で働く日本人のパネルディスカッション(Google,Apple他の方4人程度) 
講義:VC論、キャリア論:DCM/パートナー伊佐山元氏
講義:中間課題整理/討議
Panel Discussion:研究・技術経営論 JBC(日本人バイオ研究者団体)橋本千香氏他計5名

3月8日(木)
Gladstone Institute訪問
Oracle訪問
Yahoo訪問
留学生とのPanel Discussion (スタンフォード大、サンノゼ州立大他計6名)
留学生との意見交換会・交流会

3月9日(金)
講義:ソーシャル・アントレプレナーシップ論:Benetech/Manager、Mr. Aaron Firestone
講義:グローバル企業とアントレプレナーシップ論:元KPMG副会長吉原寛章氏
講義:日米ビジネス比較論NetService Ventures Group/MD、校條浩氏氏
講義:総括課題整理/討議
Farewell Reception九大カルフォルニアオフィス主催(学生成果報告:講師、OB等参加)

下表は1週間のスケジュールを表にしたものです。

ホテルでの座学

 起業家精神、移民文化、国際的ハイテクビジネスのメッカであるシリコンバレーで、自らの夢実現のために努力している人たち(起業家、現地エンジニア、ビジネスマン、研究者、留学生など)延べ約40人を講師に迎え、講師自身の実体験や考え方をもとに講義が行われ、学生にアントレプレナーシップ精神、国際的意識の向上、さらに様々な将来の可能性を学ぶ機会を提供しました。

参加学生は非常に熱心に講義を聞き、とても積極的な質問が飛び交い、講義後の休憩時間に入っても、学生は講師から少しでも多くを学ぼうと列をなして質問をするなど、真剣に取り組んでいる様子がうかがえました。極めて多忙な中、講義のために駆けつけていただいた講師の方々も、時間の許す限り学生の質問に丁寧に答えていただいきました。講師の中には、毎年この時期にQREPでレクチャーできることを楽しみにしていただいている方々もおられ、一つでも多くのことを学び、自分の人生に生かしたいとの真摯な姿勢が講師へも伝わっているのだと感じられました。

Welcome Reception, Seminar, Farewell Reception

 プログラムの初日には、シリコンバレーで活躍する九州大学・早稲田大学の卒業生をお招きし、カリフォルニアオフィス主催のウェルカムレセプションを開催しました。ホテルのバンケットルームにてテーブルを囲み、和やかな雰囲気の中で、大学卒業から現在シリコンバレーで活躍するまでに至った経緯や、大学在籍当時の話、後輩へ期待することなど、先輩から後輩へメッセージが送られました。

プログラム2日目には、シリコンバレー・イノベーション・フォーラム(SVIF: www.svmf.org/

というシリコンバレーで活躍する日本人団体のセミナーを共催し、「大企業とベンチャー企業の選択」と題するパネルディスカッションが行われました。大企業からベンチャー企業に転職した人、大企業でずっと働いてきた人、ベンチャー企業家など様々な経歴を持つ方々の意見を聞き、これから自分のキャリア形成をどのように築いて行くのかを深く考える機会となりました。

最終日に行われたフェアウェルレセプションでは、ロバートファンさん、及びプログラムの講師陣も招待し、学生による最終報告会が実施されました。学生のスピーチからは、多くの学生がこれまで閉じ籠っていた殻を破り、考え方に変化を感じていることを見てとることができ、このプログラムの重要性を再認識することができました。一週間の短期集中型プログラムですが、学生にとってかなりのインパクトになったようです。

フィールドトリップ、スタンフォード大学学生とのディスカッション

 

プログラム期間中には計2回のフィールドトリップを実施し、ビジネスや技術などでイノベーションが次々と起こっているシリコンバレーの企業を訪問し、地域特有のものの考え方や文化に触れてもらう機会を提供しています。そのほかにスタンフォード大学やインキュベーション施設などを訪問しました。移動用のバスは、北米同窓会基金の支援金により手配し学生への負担を少しでも軽くする努力を行っています。

このプログラムの一つのハイライトとして、スタンフォードの学生に対して、2011東北大震災から復興している現状や様々な問題点についてプレゼンテーションを行い将来に向けて一緒に議論を行いました。双方の学生にとって、違った視点や異なる文化からくる新しい考え方のヒントを学ぶこともできたようで議論を深める良い機会となったようです。

QREP2011のフィールドトリップ訪問先は以下のとおりです。
3月6日(火)
Plug & Play社訪問:
インキュベーション施設見学
福岡県SFオフィス仲谷氏による会社説明
Sunbrige社 Vice President 川鍋氏による講演

スタンフォード大訪問:
山本喜久教授による講義、D-school見学
日本人研究者(九大OB)によるキャンパスツアー
Stanford大学生とのディスカッション、ピザパーティ

3月8日(木)
Gladstone Institute訪問:
現地研究者による会社戦略の説明、質疑応答

Oracle社訪問:
日本人エンジニアによる会社戦略の説明、質疑応答

Yahoo社訪問:
現地エンジニアによる会社戦略の説明、質疑応答

 

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