実践例

1. ケース・スタディ

実際に行われたタンデム学習の実践例を紹介します。
タンデム学習で、学習者がなにをどのように学べるのか、具体的にイメージがつかないという方もいらっしゃると思います。タンデム学習は学習者オートノミーの原則に基づいて行われていますから、タンデム学習での学習は、それが行われる環境や学習者の置かれた状況、学習者のレベルはもちろん、それぞれの学習目的や言語学習歴、学習スタイルなどによって大きく異なるものになります。また、タンデム学習における学習は学習者2人に委ねられるため、タンデム学習が実際にどのように行われるか、実はよくわかっていません。そこで、学習者が実際にどのようにタンデム学習を行ったのかを記述することは重要であると考えられます。そこで、質的ケース・スタディを用いて、学習者がタンデム学習でどのような経験をしたのかを調査しました。

1.1. 対面式タンデム学習

1. 日本語学習者Melさんと英語学習者Junさんの例

脇坂真彩子(2012)「対面式タンデム学習の互恵性が学習者オートノミーを高めるプロセス―日本語学習者と英語学習者のケース・スタディ」『阪大日本語研究』24, 75-102.

http://ir.library.osaka-u.ac.jp/dspace/bitstream/11094/6601/1/24-075.pdf

2. 英語学習をした日本人大学生KIMURAさんの例
Wakisaka, M. (2012, August). How tandem learning changes attitude towards learning English: A case study of a Japanese learner. Paper presented at the Independent Learning Association 2012 Conference. Victoria University of Wellington.

1.2. Eタンデム

1. メールとSkypeによるEタンデムで日本語を学習したドイツ人日本語学習者Davidさんの例
脇坂真彩子(2013)「Eタンデムにおいてドイツ人日本語学習者の動機を変化させた要因」『阪大日本語研究』25, 105-135.
http://ir.library.osaka-u.ac.jp/dspace/bitstream/11094/24853/1/hnk25_105.pdf

2. 日本語に関する教育機関での実践例

(準備中)

3. タンデム学習のプロジェクトのホームページ