Participants Comments(2022 Summer) *Japanese

CAP Online with University of Hawaii 2022 (2022年8月19日、26日、9月2日、9日、16日、23日、30日の全7回実施)に参加した一部の学生の感想を掲載しています。
※学年はすべて参加当時

経済学部2年(2022年度)

私が参加した一番の理由は大学在学中にオンラインでよいので留学を経験しておきたかったからです。この機会を通して、自分の英語力を高めたいと考えていました。昨年度友人がCAP に参加して、受けてよかったと言っていたこともあり、参加してみようと思いました。
また、このプログラムのテーマは現代アジア太平洋の課題であったので、さまざまな問題が複雑化する現在に対する課題解決力を養うことができるのではないかと考えたことも、受講を決めた理由です。大学に入学してから今までに、自分で社会の問題点を見つけて論じるレポートを書いてきましたが、どの問題も単純な解決策で対応できるようなものでなかったので、CAP を通じて、解決への糸口を見いだせることを期待していました。
特に印象に残ったのは、表面上の印象と歴史を学んだときの印象が異なるということです。CAP を通じて初めて、ハワイにはプランテーションによりアジアからの労働者が酷使されていたことや、軍の基地により、ハワイ原住民の居場所を奪っていることを学びました。現在では観光地として賑わっており、様々な国の先祖を持つ人々が共生するハワイでも、内実を探れば、暗い歴史があることを知りました。日本も、現在は経済大国とされていますが、実際には朝鮮人差別やアイヌや琉球王国の文化の抑圧、沖縄での米軍基地問題などたくさんの課題を抱えています。このように、その場所を知れば知るほど、負の歴史を知ることになるということがわかりました。
このプログラムで、英語で学び議論するという経験をすると同時に、言いたいことが表現できないもどかしさを感じ続けました。今まで自分の意見を順序立てて相手に伝えるというトレーニングを積んでこなかったので、他の受講生に比べてうまく話せず、自分の能力不足を痛感していました。これからは、大学の国際交流スペースなどを利用して、自分の意見をなるべく正確に伝えられるような英語力を身につけていきたいと思っています。
また、CAP のクラスでは、毎回たくさんのリーディング課題が出されましたが、毎度初めて目にする単語が出てくるので、読み進めていくのにかなり時間がかかりました。英語で学ぶ上で、単語力は必要不可欠な要素なので、もっとたくさんの単語を覚え、自由に英語リーディングができるようにしていきたいです。

農学部2年(2022年度)

海外への渡航が難しい夏季休業の期間で自身の英語学習をいかに続けていくかを考えていたが、他の学生たちと鎬を削るような場でモチベーションを高めたいと思いこのプログラムへの参加を決めた。
日本と比較して、ハワイには歴史に由縁する人種多様性があることが興味深い点である。人種隔離、差別について多く議論したが、日本で生まれ育った多くの生徒にとって、人種を異にする集団が自身の生活に与える影響を想像することは難しかった。
人種や性自認などの差別について、自分は理解していただけで全くの他人事として考えていたことに気づいた。留学を考える身であるのなら尚更、多くの少数派が存在することを認識し、無意識の差別を生まないようにしなければいけないと覚悟を抱いた。

共創学部3年(2022年度)

私が、本プログラムに参加した理由は、英語を使って、様々な社会課題に関して考えたり、議論をしたり、自分の考えを述べたりする体験をしたかったからです。別のオンライン留学プログラムでは、なかなか全体の場での発言ができなかったので、今回はより積極的に発言をしたり、ディスカッションに参加したりするという目標を立てて臨みました。
ハワイと日本を比較した時に印象に残ったのは、個人の評価や成果よりも、チームや全体での学びを重視しているように感じた授業スタイルです。グループワークの回数が多く、そこでの議論をまたさらに全体で深めるといった流れを通して、個人としてではなく、参加している全員がお互いに刺激し合いながら、様々ことを学び合っていくのが、非常に楽しかったし、教育に関しての卒業論文を書こうと思っているので、効果的な1つの学び方として参考にしていきたいです。

共創学部4年(2022年度)

私がこのプログラムに参加したのは、新型コロナウイルスの影響で、予定していた留学が叶わなかったからです。グループワークもあるということで、せめてもの思いでこのオンラインプログラムに参加しました。ハワイと日本を比べたときに特に印象に残っているのはハワイの人種的多様性についてです。かつて移民が多く入ってきたハワイは、日本よりも多様性に溢れていながらも、日本とは違う人種問題を抱えているということを知りました。このプログラムを通して、私は、イメージの裏側を見ようとする意識がより大きくなったと感じています。煌びやかなイメージのハワイにも悲惨な過去や人種問題が潜んでいることを知り、イメージで終わらせず、その奥まで意識を向けようと思っています。